たとえば、催眠術師の人が、私に魔法をかけるようなもの。
こんにちは! 魔法を使いたいハルです♪
私は、まだ高校生で、自分だけで生きたことがない。
お金を稼いだ経験もない。
だから、私の感じる社会というのは、例えば新聞や友達を通してで、いつもフィルター付き。
そんな私にとっての一番のフィルターは親です。
親に「あんたなんかこんな成績じゃ社会に出ても生きていけないよ」とか言われると、
それだけで目の前が真っ暗になる。
声が出なくなって、苦しくて、泣きたくなる。
自分の能力のなさに絶望する。
だから、親の話を聞くのは嫌いだった。
けど、この前、なんかの拍子に親がポロと言った。
「別に私の存在がすべてじゃないのよ。
私は、自分の意見をそのまんまあんたに言ってるだけ」って。
それを聞いてムカッてきた。
親の勝手な意見に今までどれだけ振り回されてきたことか。
学校に行っても、耳に残って消えない言葉だってあったのに、って思った。
で、言っちゃった。そのまんま。私がムカッてきたってことを。
そしたら「馬鹿じゃないの」って言われた。
…そうだ。私はバカだった。
私は私の意見を持たず、親の意見が世の中のすべてのように感じていた。
親の意見は、今までに親が生きてきた世界から生み出されてる。
でも、その世界に「私」はいない、私の絶対的な未来はない。
そんなせまい親の世界からすべてを評価してた。
そりゃぁ、本当に頭が悪いかもしれない。
勉強でお金は稼げないかもしれないけど、そしたらバイトをすればいい。
それだけの話なんだ。
自分を必要以上に卑下することも、堕落させる必要もなかった。
…もし私がこのまま、自分の意見もなく、考えもなく、生きていたら、
私は、世界が許したならば、人殺しだってできたと思う。
だって、それが「イイコト」として、評価されるから。
だから最近、私はやたら考える。
奥底にある考えが知りたい。
私がどう思っているのか、どうするのか、自分で決める。
自分で、自分に、理想の自分になれるよう、催眠術をかけている。